2009年03月

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 春です!
ご入学、ご就職おめでとうございます。
新生活が始まり親子ともにいろいろと忙しい時期ですね。
 さて、子供さんが遠方に下宿し、新生活を始めるのに新しいお布団はもう準備されましたか?
実は今、その寝具に一大事が起きているのです。
 何かと言いますと、シングルの掛布団、敷布団、枕、カバー上下一式で一万円、或いはそれ以下というプライスであちこち売り込み合戦が行われているのです。
ここ何年もこういう状態がつづいているのですが、はたして気持ちよく眠れると思いますか?
 答えは「NO!」です。それらの布団セットは中に化繊わたが入っていて、一応布団の形はしているのですが、機能が良くありません。
汗を吸わず、静電気によってホコリを吸い込み、冬はかいた汗が寝床の中に溜まり、しまいに体を冷やしてしまい、夏は汗が放湿されず、むし暑さと共に背中に汗が溜まり、アセモが出来るほど寝苦しくなります。
これはすでに体験された人も多いと思います。この状態から逃れるにはもう暖房やクーラーで室温を調整するしかありません。すると体調をくずしてしまうという悪循環になるのです。身に覚えのある人も多いのではないでしょうか?
 さらに、敷布団の中わたもしっかり入っていませんのでふわふわで支え感もありません。
1~2週間ほどでお尻の当たる位置が下がり、腰の調子までおかしくなり、何故?と、もともと元気な若い人に相談をされる事が多いのですから困ったことです。
 遠く離れた子供さんがぐっすり良く眠れ、よく勉学や活動、仕事に励めたら親は一番うれしいですが、このような寝具で良く眠れないと体のことが心配になります。
 最近、若い人たちの就寝時刻が遅くなり、
睡眠時間が減り、睡眠の質も悪いといわれていますが、先ず、寝具の質を選ばないと良い睡眠はとれないのではないでしょうか?

寝具は寝るための道具です!
自分の体質や体型に合ったものを選びましょう!
保温性・吸水性・支持性(体重を支えることが出来る)・洗える素材である・静電気が起こらない
寝始めに上向き姿勢がとれることなどが最低条件です!
 睡眠は心と体を休ませ、また育む大切な時間です。遠く離れているからこそ、ぐっすり良く眠れるように良い寝具を与えてあげていただきたいですネ!

 

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「子供の枕はいつから必要でしょうか?」とお母さんによく訪ねられます。
「寝始めに私の枕に頭をのせてくるので、子供には高すぎて首が立ち、不自然なんですよ。でもじっとしている間もなくごろごろところがっていくのですけどね。」
 そうですよね。
子供は昼によく体を動かしているので、夜はその反射で動き回ります。
でも、寝違えたなんて聞いたことがないように、子供は枕無しで眠れます。
これは頚椎のカーブが大人のように発達していない為、後頭部と背中がほぼ同じ高さであり、隙間がなく、枕を必要としません。
 どうしてもお母さんの枕を欲しがる場合、子供は大人のまねをしますので、同じような枕カバーをもう一枚用意し、中味の高さはきちんと子供に合わせたものを入れてあげてください。
「これはあなたの枕ですよ。」と教えてあげることが大事です。
 だいたいの子供が枕を使い始めるのは、10歳~12歳頃です。これは、体育の授業でマット運動や跳び箱、鉄棒などをして頚椎の前屈を強いられることが増えてくる為、今までと違って首が痛んだり、気になり始めるからです。
でも最近では机に向って四六時中勉強をすることやゲームに長時間向っているために起こる首の痛みも大いにありますね。
 時々、子供さんが「枕が欲しい」と自分から言い出して枕合わせに来てくれることもあります。
そんな時は肩凝りや首の痛みがあります。
この時に正しい枕や寝姿勢を覚えれば良い寝姿勢がとれるようになりますので時間をかけて子供さんに説明します。
反対に体に合っていない枕を使うようなことが続きますと次第に子供の姿勢が前傾したり、猫背になったり、いびきをかいたり、口呼吸になったりとよくありません。
今夜、眠っている子供の寝姿勢を覗いてみて下さい。
わが子の寝姿勢が良いかどうかを知ることは大切です。  
枕をしてなかったり、肩幅もないような小さな枕、洗濯されて中のわたが、ごろごろでこぼこしている枕、汗でべとべとになった不潔な枕など、これでは成長期の子供の大切な睡眠がきちんととれるはずがありません。  
成長に合わせて、中味の量を調節することが出来る枕を選びましょう!

先週お越しいただいた、泉佐野市の方はロ○テーのJRサイズの化繊入りの枕を持参されました。
枕の中の側は汗の輪じみがたくさん出来ていました、側生地は綿素材ですが中の充填物は化繊です。
これでは、汗が外側に溜まり輪じみになるわけですネ。
就寝中に頭の触れる部分が暑くて蒸れて寝返りをゴロゴロしていた・・・という原因でした。
 形状は問題ないので、中味をボランティアで入替えすることになり預かりました。

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 先日、枕あわせに来てくれた五十歳台のお客様が「毎晩、何故かぐっすり眠れないの」と言われます。
いろいろと質問を続けているうちに、お昼寝を一時間半~二時間もしていることがわかりました。
それでは夜にぐっすりと眠れるはずがありません。
 もともと睡眠は脳にたまる睡眠物質を取り除こうとする作用がはたらいて起こります。
よく、電車で眠くなり、ほんの五分~十分ぐらいでしょうか、ついウトウト。
頭がブンとゆれた瞬間ハッと目覚め、すごく頭がすっきりした経験はありませんか?
これは脳の中にたまっていた睡眠物質が短いうたた寝によって、取り除かれたためなのです。
 人間の脳はお昼にしっかり起きていると当然眠りの要求が強くなり、夜に眠くなる。
そういう仕組みを備えているのです。
 ですから昼寝でしっかり寝てしまいますと睡眠欲求が満たされ、夜に眠気がおこりにくくなったり、中途で目覚めてしまうような浅い睡眠になったりします。
昼寝をするなら20~30分までがよいでしょう!
また、午後三時以降のお昼寝はしないほうがいいですね。
これは体内のリズムがずれてしまうからです。
 中高年になりますと毎晩快眠できると言う人は少なくなります。
これは食欲と同じで、若い頃と違って睡眠時間が減っても活動量も減ってくるので当然のことなのです。
たまに夕べは眠れなかったという日があっても次の日は睡眠欲求がそれだけ強くなるのですから心配ありません。気にするあまりに眠れなくなると言うほうが問題なのです。
 さらに、高齢の人になりますと寝床に入るのが早くなります。
九時間横になっていても、実際に眠っている時間は六時間前後という人が多くなり、寝床に入っている時間が長いほど、「眠れていない」と感じる時間が多くなって、もっとたくさん寝なくてはと思い込んでしまうのです。
また、寝床の中にいると明日のことや気になることを考えてしまうので、ますます目が冴えてしまいます。
気になることは紙に書き出し、明日考えましょう。
これで、すっきり眠れますよ。
 よく眠れたと思えると満足感がおき、それで一日の生活の質がよくなる。
その欲求が中高年になると強くなるのではないでしょうか?
睡眠時間についてはあまり求めすぎないことも大切です。

【】睡眠は時間(長さ)より質(深さ)【】



 

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 先日、七〇歳台の奥様から敷布団を洗って欲しいとお電話があり、水丸洗いクリーニングをすることになりました。
帰り際に「実はこの前、近くに出来た臨時会場で二枚三〇万円で、買ったの。」と言います。
どうみても普通の化繊わた入りの敷布団に片面がもこもこしたアクリルの毛がついているだけのものです。
遠赤わた入りと書いていますが、コタツ布団にも入っている程度のものです。
 あまりの高額に思わず「こんな敷布団は支払った金額の十分の一で買えますよ。」と言ってしまいました。「そうやろね・・・」とお客様も買った後で少し変だと感じていたようですが、もうあきらめておられました。
 このようなことはよくあります。判断の甘い、高齢者をねらい「健康になれる寝具」とうたい、品質や機能の伴わない寝具を高額で販売します。
 私たち布団屋はこんな話を聞くたび、悲しく、腹立たしくなります。
 子供の頃、風邪をひいた時に親から「寝たら治るよ。」と言われた記憶ありますよね。
ぐっすりねむると次の朝すっきり回復したものです。
 それは眠ると体を修復する成長ホルモンや免疫物質が出るからです。
けっして一つの敷布団やマットレスや高額なシルクの毛布や掛布団が健康にしてくれるわけではありません。 
ほんとにひどい話です。
寝具に大切なのは良い品質と機能です。
そして良い寝床とは単品ではなく総合力なのです。
体に掛けるもの、すなわち冬布団、肌布団、毛布やタオルケットなどは吸湿性、発散性、保温性、ドレープ性、軽さが必要であり、体を支える敷布団やマットレスには先ほどの他に硬さ・柔らかさ・支え感が必要です。これらをトータルして良い寝床はつくられているのです。
自分に合った寝具は快適な眠りがとれます。
 もっともっといろいろなお話をして、みなさんに正しい睡眠や寝具の知識を身につけていただき、悪徳業者にだまされないようにと願って止みません。
 気をつけてくださいね。 

訪問販売や点検商法・移動式仮設店舗対面講習販売で高価な(値段だけが高価)商品を
つかまされないようにしましょう!
のこのこ出かける方もいかがなものでしょうか?
「まさか自分がひっかかるとは、思わなかった!」と言われます。
年金生活されている方が対象にされるようです。

□これで寝ると病気が治る!そんな布団はありません!□

一つ一つの機能を組み合わせ、一人一人に合った快適な睡眠環境を選択しましょう!
    
□■□オマケ□■□

写真はアフリカ大陸タンザニアにて研修中の友人が送ってくれました!

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