よく、お客様から「敷布団ってどのくらいもつのですか?」とたずねられます。
難しい問題です。何故なら、敷布団は古くなっても見た目に生地の汚れや傷みがない場合、車や電化製品のようにガソリンや電気で動くものではありませんので、いつまでも使えると勘違いされます。実際に寝てみると実に寝にくく中身の変化や劣化が起こっているということが多くあります。
「まだまだ新品同様だわ。」と使っていますと、腰や背中の具合が悪くなったりすることがあります。「お医者様に診てもらってもどこも異常がないって言われるのよ。
でも朝起きたらしんどいし、疲れがとれていないの。」とお悩みの様子です。
お医者様に診てもらって体に異常のない場合は敷布団のことをチェックしてみる必要があります。
明らかに耐久年数を超えている敷布団はこんな具合です。
たとえば、
・朝起きたときにだるさや痛みが最高で、しばらく動いているうちに症状がとれてくる。
・寝返りが極端に少ない、あるいは出来ない。
・上向きかうつ伏せ寝しか出来ない。
・あちこち寝るポイントを探そうとさまよい寝ているうちに最後はうつ伏せに寝ている。
・横向きにしか眠れず、上向き寝が出来ない。
正しい睡眠姿勢、寝はじめは上向きです!
上向きに寝ることが出来ない人のほとんどが敷布団寝具の硬さに問題があります!
硬すぎる場合もありますし、柔らかすぎる場合もあります。
上向姿勢でバンザイ姿勢や、ひざを立てることは、敷寝具の硬さが合わないことが多いです!
この場合は硬すぎることがほとんどですネ。
うつぶせ寝を好む人は上向姿勢も横向き姿勢もしんどいのでこうなってしまいますが、睡眠の質が悪く怖い夢(パニック夢)を見ます!
ここ数年うつぶせ寝を推奨するドクターがTVにでていますが・・・
腰痛のある人や、年配の方の腰の負担を緩める特殊な方法ですので私はおすすめいたしません!
(うつぶせ寝はダメ!)
いかがですか?
他にも敷布団からくる症状がいろいろありますよ。
「えっ、敷布団のせいだったの?」「そういえば、敷布団を買い換えてから、こんな風に感じるようになったかもしれないわ。」とか「長い間使っていて、そういう寝姿勢も普通だと思っていたわ。」とびっくりされます。
このように寝具の寿命はなかなか判りづらいものです。
また、始めからご自分に合った敷布団を使っているとも言えないのが現状です。
枕あわせ同様に敷布団を選ぶ時には、店頭で実際に寝て選びましょう。
「敷布団の硬いのと柔らかいのとで背中の当たりや腰ののびが全然違うのですね。びっくりしました。」と驚かれます。
他にも素材の特徴や、日干しをよくしているかどうかでも耐久性は違ってきます。
支え感が合う、合わないは寝心地を良くする大切なチェックポイントです。
あなたの敷布団は大丈夫ですか?
○ 日干しする(布団乾燥機でも可)
○ 水洗いする
○ 仕立て替える
○ 買い換える
湿った敷寝具を敷きっぱなしにしておくと黒かびが発生したり、雑菌が繁殖したりします!
アレルゲンになるので注意しましょう!